「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。
プロフィール
植物の特徴
樹高が15mほどの常緑樹です。開花後は香りの質が落ちてしまうため、開花前の蕾から精油を抽出します。中国や日本では『丁子』と呼ばれ、料理から薬用まで幅広く利用されています。中世のヨーロッパではペストの予防のためのポマンダーによく使われてもいました。
学名の由来
Eugeniaは、女性の健康、出産と健康に関する専門家を意味しています。
また、クローブの学名には「Syzygium aromaticum」と「Eugenia caryophyllata」の二種類がありますが、これには分類学の父と呼ばれる「Linne(リンネ)」が命名した「Syzygium~」と、リンネの第一の高弟の「Thunberg(ツンベルグ)」が命名した「Eugenia~」という二つの呼び名があるためと考えられます。
香りのイメージ
- スパイシーでクリアな香り
- クローブ特有の消毒薬を思わせるような香り
基本データ
植物名 | クローブ(クローブバッド)/Clove (Bud) |
学名 | Eugenia caryophyllata |
科名 | フトモモ科 |
属名 | フトモモ属 |
和名 | チョウジ(丁子、丁字) |
別名 | 丁香(チョウコウ) 百里香(ヒャクリコウ) |
産地 | マダガスカル・インドネシア・インド |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
部位 | 花雷 |
主な成分 | オイゲノール 酢酸オイゲニル カリオフィレンオキサイド β-カリオフィレン 他、多数の微量成分 |
主な作用 | 抗酸化 抗血栓 抗炎症 神経強壮 麻酔 免疫強化 鎮痛 血圧上昇 加温 健胃 消化促進 防虫 |
ノート | ミドル |
東洋医学から見たエネルギー | |
五行説 | |
花言葉 | 「貴重さ」「神聖」「高貴」「威厳」 |
誕生花 | 3/3 8/15 12/14 |
注意事項・禁忌
- 妊娠中は使用しないでください。
- 香りが強い精油のため、少量の使用で十分です。
- 高濃度で使用すると皮膚に刺激があることがありますので敏感な肌の方は注意しましょう。また、短期間の使用にとどめてください。
効果・効能
身体
抗酸化・免疫強化・消化促進・免疫強壮
オイゲノールが体内に溜まったものを排出し、デトックスする役割をしてくれます。
ガスが溜まりお腹が張ってしまったとき、疲れ切ってしまっているときにオススメなのですが、特に夏バテして消化機能が追いついていないときに使ってみて欲しい香りです。
レモングラス、ジュニパー・ベリー、サイプレス、レモンなどとブレンドしてトリートメントや芳香浴を楽しんでみましょう。
刺激が強いためにフェイシャルには不向きですが、ボディーケアで使用することでエイジングケアが可能です。
心
強壮刺激
精神的にも肉体的にも疲れ切ってしまっているときにやる気をくれます。
これから前向きに目標に向かってスタートしたいときにはローズマリー・シネオールやジュニパーベリーと合わせて見ることをオススメします。
また、反対に興奮を抑えて冷静にしてくれる機能も持っています。
落ち着きさを取り戻したいときにはラベンダーやクラリセージとのブレンドをしてみましょう。
ほかにも恐れや不安のときにはジャスミン、ローズウッドを試してみてください。
ブレンド
全ての香りと調和の取れる精油です。
なかでもシトラス系、フローラル系のローズ、イランイラン、レジン系のフランキンセンス、ハーバル系のラベンダーと相性の良い香りがおすすめ。
しかし、クローブ自体の香りと働きが強いので、使う量を十分に注意してください。
よくある質問
- Qクローブに昆虫忌避の働きがあると聞いたのですが、本当でしょうか。
また、どんな虫を寄せ付けなくなりますか? - A
クローブのオイゲノールという芳香成分にに昆虫忌避作用があります。
この芳香成分は強い働きを持つ精油でもあり、クローブを使うことによって近寄せないようにすることが可能です。近寄りにくくなる生物
ゴキブリ・蚊・ハエ・ダニ・クモ・アリ
実際に私もクローブをブレンドしたスプレーのおかげでゴキブリが減っています。
また、ゴキブリに関してのページもありますので立ち寄ってみてください。
おすすめの精油
生活の木
- Qクローブとクローブバッドの違いはなんですか?
- A
これは精油を抽出する部位に違いがあります。
クローブは『クローブリーフ』とも呼ばれており、葉から抽出された精油のことです。
もうひとつのクローブバッドは蕾から抽出された精油のことになります。
アロマで使われるのは基本的にクローブバッドの方で、クローブリーフよりもはるかに安い価格で入手できます。
また、クローブリーフは毒性が高く、クローブバッドとも芳香成分が異なるために代替することはできません。