春夏秋冬がある日本ですが、湿度が高いというのが特徴です。この湿気は身体のだるさや夜の寝苦しさなどによる疲れの蓄積を起こしてしまいます。しかし、湿度の高い時期は植物の香りを強く感じるとも言われています。その理由は、空気中の匂いの分子が水の分子と結合して空気中に留まりやすくなるため、湿気が多い時期は鼻が匂いをキャッチしやすくなるからです。また、近年は温暖化の影響で日中には外出できないような気温になるのが普通となりつつあります。今回はそんな日本で快適な夏を過ごすために使って欲しい精油をセレクトしてみました。
夏に精油を使って欲しい理由
夏に使って欲しい理由、それは精油にある特定の芳香成分が夏に感じる不快感に働きかけてくれるからです。ではどんな働きかけをしてくれるのでしょうか、早速みていきましょう。
ペパーミント/Pepper mintスペアミント/Spearmint和薄荷/Japanese mint
これらの芳香成分に含まれている『メントール』が冷却する働きに優れている精油です。ペパーミントには爽快感のあるスースーさを感じることができるのが特徴です。スペアミントはペパーミントをやや優しくした感じで控えめな香りで、和薄荷は鋭さを感じるのですが、ペパーミントに甘さをプラスしたようなまろやかな香りをしています。
ミント類の香りには気持ちを強くして頭をクリアに導いてくれます。また、夏特有の身体のだるさがあるときにはやる気にさせてくれる香りなのでおすすめです。他にもミント類が香るだけでも体感温度が4℃下がると言われているので酷暑には必需品です。
ユーカリ・グロブルス/Eucalyptus,Blue gum
ユーカリグロブルスの主成分である『1.8-シネオール』特有の清涼感の中にある鼻に抜けるようなシャープな香りが特徴の精油です。呼吸というカテゴリーでは重要な香りであることから、呼吸が浅くなってしまいがちな暑い夏にはリフレッシュのために役立ちます。他にも頭の働きをパワーアップさせてくれます。
レモン/Lemonベルガモット/Bergamotライム/Lime
シトラス系の中でも爽やかさが特徴的な精油です。『リモネン』という芳香成分が頭を元気づけてくれるのでボーッとしたときにはクリアにしてくれます。集中力や記憶力を高めてくれる反面、心が沈んで情緒不安定なときには穏やかな気持ちにさせてくれる香りでもあります。心と身体が疲弊しているときに使ってみるのはいかがでしょうか。シトラス系の中でも『クリア』『パワー』『リフレッシュ』のようなイメージが当てはまる精油なので、朝の身支度の時間や夏バテで体力が奪われているときにおすすめです。
アロマの活用方法
締め切った部屋に足を踏み入れるとムワッとした空気に襲われるとげんなりしますよね。空気の温度の調整はもちろんですが、猛暑日が続いて外出しないときにはより快適さが重要になってきます。ここではアロマをどの方法で使用したら効果的なのかを紹介します。
①ディフューザーを使用する
②リボンを使う
③製作したルームスプレーを使う
ディフューザーを使用する
みなさんがイメージするようなディフューザーを使った方法です。上記で紹介した香りに自分のお好みの香りを拡散すれば自分だけの快適な空間の出来上がりです。
リボンを使う
リボンの先にミント類の香りを染み込ませ、扇風機やエアコンの送風口に貼り付けて使う方法です。これならわざわざディフューザーがなくても使うことができますよね。
製作したルームスプレーを使う
自分で作ったスプレーを使ってひんやり感を感じる方法です。これは基本のアロマスプレーの作り方に倣って作れば◎。外出のときにはバックに入れて持ち運べるのでちょっとした外出のお供として挑戦してほしい方法です。
夏におすすめのアロマレシピ
ディフューザーやアロマスプレーなどの室内で使えるアロマレシピを紹介します。上記で紹介している精油以外の香りも使ったレシピです。()内は滴数を表しています。
- クールブレンド
ペパーミント(2)+和薄荷(2)+ベルガモット(3) - クールリフレッシュブレンド
ペパーミント(3)+ユーカリグロブルス(2)+ライム(2) - 森林浴ブレンド
スペアミント(2)+サイプレス(3) - シトラスフレッシュブレンド
レモン(3)+ベルガモット(2)+ライム(3) - ディープブレスブレンド
ユーカリグロブルス(2)+ラベンダー(2)+ベルガモット(3) - シトラスパフュームブレンド
ライム(3)+ベルガモット(2)+フランキンセンス(1)
今回はこのようなブレンドにしましたが、このレシピに自分の好きな香りを増やしても良いと思います。自分が心地よいと思う香りをぜひ見つけてくださいね。
近年、猛暑が続くようになりました。この影響で必要以外の外出が出来ないぶん、これからはいかに室内で快適に過ごせるかが夏のテーマになるのだと思います。もちろん、扇風機やエアコンの使用は必須です。身体のクールダウンのアイテムを利用しながらも、心の快適さを取り入れるためにアロマを使ってみてはいかがでしょうか。
みなさまのお役に立てるレシピでありますように。