人類が最も古くから利用している植物で、紀元前3,000年頃にギリシア・クレタ島で栽培されていました。寿命が長いため、樹齢1,000年を超える古木も存在しています。日本でも四国の小豆島や九州などでも栽培されており、10月過ぎから果実の収穫が出来ます。
力、勇気、平和の象徴とされ、オリーブは平和の象徴としても知られています。国連の旗に絵ががれているものがオリーブです。
葉は薬用や茶、果実は油や塩漬け、幹は木材として利用されており、万能な植物でもあります。
植物データ
学名 | Olea europaea |
科名 | モクセイ科 |
産地 | イタリア、スペイン、ギリシア |
抽出方法 | 果実を低温圧搾 |
浸透性 | 普通 |
感触 | 少し重たいが、オイルによりかなり違いがある |
香り | 草っぽく独特な香り。ほぼ無臭のものもある |
使用期限 | 開封後6ヶ月 |
保存方法 | 常温、または冷暗所 |
購入ポイント | 精製度が高いオイルは専門店や薬局で購入可能 グレードによって価格に差がある |
主成分と働き
オレイン酸60〜80%、リノール酸が10%の構成。オレイン酸が非常に多く、悪玉コレステロールの低下、血圧の低下などに関係があると言われています。
身体の疲れと痛み、肌や髪のお手入れに向いているオイルです。抗炎症や筋肉弛緩作用が働いて筋肉をほぐしてくれるため、筋肉痛や関節周辺の炎症やある場合に◎。また、ビタミンAやEも含んでいます。紫外線から肌を守りシワやシミを予防してくれるうえ、保湿や柔軟性に優れているためにスキンケアにも向いています。虫刺されのあとに使用すれば皮膚の炎症をケアしてくれます。
おすすめの使い方
オリーブ油にはいくつかのグレードがあるのですが、アロマで使用する場合にはエキストラ・バージン(1番絞り)を選択しましょう。また、香りが強いため他のキャリアオイルとブレンドすると使いやすくなります。全体の20〜25%の配合がおすすめです。
一般的に老化が気になるときや爪のお手入れ、妊娠線の予防、クレンジングなどに使わます。化粧用のオリーブ油、局方オリーブ油、オリーブスクワラン油はどれも精製と脱臭がされているため、単品で使用してもほとんど匂いが気になりません。
関節炎や捻挫などで患部が熱を持っているときにはたっぷりとオイルを使い、患部に浸透させてあげましょう。また、炎症があるうえに患部に熱を持っている場合にはオイルトリートメントではなく、クレイを使って患部に湿布する方法がおすすめです。このときにブレンドする精油はペパーミントを推奨します。