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パチュリ/Pathouli

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精油データ

「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
確かにアロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変です。
ここではテーマになった植物の歴史や情報、ブレンドのコツをまとめてみました。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。

プロフィール

植物の特性・特徴
東南アジアの原産で、1mほどになる多年草の植物です。
柔らかい毛に覆われた葉をつけて紫色がかった白い花を咲かせてくれます。
最高品質のものは雨季に収穫されるのですが、摘みたての葉にはほとんど香りがありません。
逆に摘まれてから香りがするため、数日間放置発酵させたものを蒸留します。

18世紀のシルクロード交易の際には虫除けのために絹製品と共に梱包されていたという歴史があるのですが、この方法は19世紀のカシミア交易の際にも同様に行われていたにも同様に行われていたそうです。

学名の由来
語源はタミール語でpatchiは『緑』、ilaiは『葉』を意味することから『緑の葉』を意味しています。
また、香りに関してはいろいろな例え方があるのですが、『墨汁の匂い』、『湿った土の匂い』、『梅雨のときの押入れの匂い』、『縁側の匂い』と、ちょっとクセのある香りに例えられることが多いようです。

香りのイメージ

・しとしと雨が降った後の土を思わせるような香り。
・墨汁のような奥深い香り。
・湿気を思わせる香り。



基本データ

植物名パチュリ/Pachouli
学名Pogostemon pachouli
Pogostemon cablin
科名シソ科
属名ミズトラノオ属
和名カッコウ(雀香)
別名パチョリ・パチュリー
産地マダガスカル・マレーシア・インドネシア・インド
抽出方法水蒸気蒸留法
部位葉(数日間放置させた乾燥している葉)
主な成分パチュロール
β-ブルネッセン
α-ブルネッセン
α-パチュレン
β-パチュレン
他、多数の微量成分
主な作用鎮静
静脈強壮
収れん
血流サポート
抗菌
抗真菌
抗ウイルス
抗炎症
うっ滞除去
細胞成長サポート
皮膚軟化
消化サポート
健胃
昆虫忌避
ノートベース
東洋医学から見た性質温度は平、湿度は燥
五行説土(そして火)
花言葉「隠蔽」
誕生花10/30



注意事項・禁忌

妊娠初期・授乳中は使用しないでください。
妊娠中期・後期は使用してもよいですが、体調に十分注意してください。
・少しクセのある個性的な香りなので、使用する場所に注意してください。
香りが強いので、少量(30mlほどの基材に1〜3滴)で十分です。



効果・効能


身体

身体:むくみ、痔、足の疲れ、腰痛、坐骨神経痛、冷え性、PMS(月経前症候群)、更年期など
:脂漏性皮膚炎、ニキビ、痒み、あかぎれ、手荒れ、虫刺されなど

停滞した体液の流れを刺激して身体の循環をサポートしてくれます。
むくみがちで冷えを感じている方、身体が重いと感じている方に使ってほしい香りです。
オススメのブレンドは、ゼラニウムサイプレスレモン
他にも引き締まった身体を目指したいときにはジュニパーゼラニウムのブレンドがよいでしょう。
スキンケアにも有効な精油です。
たるんだ皮膚の引き締めてくれるうえに老化肌、あかぎれ、硬く荒れた肌、傷や傷跡のケア、脂っぽい頭皮とフケの対策に有用です
さらに、バリアが低下した肌を強化してくれます。
カモミール・ローマンラベンダーネロリとのブレンドで肌を強化しましょう。



不安、緊張、ストレス、倦怠感、慢性疲労など

気持ちを穏やかにしてくれてゆったりと過ごす時間の大切さを思い出させてくれる香りです。
また、ストレスから免疫が低下している方や頭を使いすぎる方、考えすぎるばかりで現実的な行動が共わない方、身体や欲求を無視しがちな方に向いています。



ブレンド

レジン系・ウッディー系・ハーバル系・フローラル系との相性がよい精油です。
少量使うことで落ち着かせてくれて、多量使うことで高揚するという特徴を持っています。
フローラル系の中ではローズラベンダーの甘い花の香りと、レジン系ではベンゾインサンダルウッドとのブレンドも相性がよいのでオススメです。
パチュリにはブレンドすると精油の香りを持続させてくれるため、保留剤としての役割も果たしてくれたり、パチュリそのものを成熟させると香りがより一層よくなりますよ!



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