「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
確かにアロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変ですよね。
ここではテーマになった植物の歴史や情報、ブレンドのコツやオススメの精油ブランドをまとめてみました。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。
プロフィール
植物の特性・特徴
プチグレンの精油はビターオレンジの木の一部である葉から抽出されたものです。
果皮からはビター・オレンジの精油、花から採れるネロリ、3つ目になるのが葉から採れるプチグレンと、ひとつの植物から3種類の精油ができるという特徴を持っています。
また、ビター・オレンジから抽出されるものは『プチグレン・ビガラディア』とも呼ばれています。
他のシトラス系であるベルガモット、ライム、マンダリン、レモンなどの葉からも「◯◯プチグレン」という名称で精油がが抽出されるのですが、この「◯◯プチグレン」は果皮の精油に含まれる芳香成分と違いがあるため、香りも違うのが特徴です。
甘味が少なく爽やかであることから男性が好む香りです。
香水では男女共によく使われる香りのひとつになっています。
香りのイメージ
- 草を揉んだときの青臭さの中にほんのりネロリを感じる香り
- 少し青臭くて未熟な果実を思わせる香り
- 青臭くてハーバル調の苦味を感じる香り
基本データ
植物名 | プチグレン/Putigrain |
学名 | Citurs aurantium |
科名 | ミカン科 |
属名 | ミカン属 |
和名 | ダイダイ(橙) |
別名 | ビターオレンジリーフ・プチグレイン |
産地 | イタリア・フランス・チュニジア・スペイン |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
部位 | 葉 |
主な成分 | リナロール α-テルピネオール リモネン β-オシメン β-ピネン 酢酸リナリル 酢酸ゲラニル (微量成分)t-ネロリドール (微量成分)アンスラニル酸ジメチル |
主な作用 | 鎮静 抗うつ 抗不安 鎮痛 鎮痙 血圧降下 自律神経調整 精神安定 神経強壮 抗ウイルス 皮膚細胞活性 |
ノート | ミドル〜トップ |
中医学から見た性質 | |
五行説 | |
花言葉 | 「花嫁の喜び」 |
誕生花 | 9/24 |
注意事項・禁忌
・妊娠中・授乳中は注意してください。
・集中したいときは使用を避けておきましょう。
効果・効能
身体
身体:消化不良、胃痛、胃炎、嘔吐、しゃっくり、月経痛、マタニティケア、気管支炎、咳や喘息の予防、アレルギー性鼻炎、免疫力の低下など
肌:過度の発汗、デオドラント、ヘアケア、スキンケア、ニキビ、脂性肌、老化肌など
酢酸リナリルは原因が疲労やストレスからのトラブルなどに有効な成分です。
爽やかな香りが食後に胸がムカムカしたとき、お腹が痛くてトイレが近くなったりしたとき、緊張で胸がドキドキしたりするときに役立ってくれます。
その時だけではなくて、継続的に続けていくことで身体の正常な状態に近づけてくれるでしょう。
また、リナロールは皮脂バランスも期待できます。
過剰な皮膚の分泌になっている肌や頭皮をケアに向いているのでローズマリー・シネオールやゲットウとブレンドしたローションを使用することでスッキリした肌に近づけます。
心
不眠、不安、心配、緊張、鬱状態、怒り、動揺、精神的疲労、自律神経のアンバランスなど
プレッシャーや心配で押しつぶされそうなときに乗り越える力を与えてくれる香りです。
なかでもリナロールが身体と心のスイッチを切って休息モードにも導いてくれます。
一旦心をリラックスさせるためにラベンダーやカモミール・ローマンをブレンドして芳香浴をしてみてはいかがでしょうか。
気持ちに余裕ができたところでベルガモットやゼラニウム、ローズマリー・シネオール、ペパーミントとブレンドが登場です。
芳香浴やトリートメントで使用すれば気持ちが軽くなり、元気が戻ってくるでしょう。
ブレンド
全ての精油とのブレンドと相性がよい精油です。
その中でもシトラス系のブレンドに少し加えるとブレンドエンハンサーの役割をしてくれるので香り全体に深みが出て調和が取れます。
また、香りの濃厚なパチュリ、ベチバー、シダーウッドなどの精油とも合い、男性の香水としても向いています。
そんな香水業界ではプチグレンが欠かせない存在のために「香水の核(ハート)」と言われているというです。
よくある質問
- Q家族が激務で疲れています。
副交感神経に切り替えてあげたいのですが、こういうときにはプチグレンを使っても良いのでしょうか。 - A
もちろんです。
何時間も寝かせてあげたいかもしれませんが、家族の生活習慣を整えてあげながらストレス発散をすることをおすすめします。
入浴してみたり、一緒に散歩なんかもいいですね。
また、上記の延長線上にプチグレンの香りを付け足してあげるとより効果があると思います。
おすすめの精油
生活の木