ユーカリ・グロブルス/Eucalyptus globulus

「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ！」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。
最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。

プロフィール

植物の特徴・特性
ユーカリの種類は600以上あり、そのうちの代表格にあるのがユーカリ・グロブルスです。
世界で最も高い木で、シルバーグリーン色の葉で小さな白い花を咲かせてくれます。
オーストラリアの先住民であるアボリジニが、熱が出てしまったり、怪我をしてしまったときに利用した植物として有名です。
他にも『シトリオドラ』、『ラディアタ』、『ディベス』、『レモンユーカリ』などがありますが、ぞれぞれに特徴のある香りや成分、作用を持っています。
また、最近はドライフラワーとしてや観葉植物などでも見かけるようになりました。
『ポポラス』、『グニー』などが代表的な品種になります。

学名の由来
eucalyptusという名はギリシャ語で『よく覆った』を意味し、旺盛に繁殖する様子を表しています。

香りのイメージ

基本データ

植物名	ユーカリ・グロブルス/Eucalyptus,Blue gum
学名	Eucalyptus globulus
科名	フトモモ科
属名	ユーカリ属
和名	ユーカリノキ
別名	ブルーガム
産地	オーストラリア・ポルトガル・中国・スペイン
抽出方法	水蒸気蒸留法
部位	葉（乾燥した葉）
主な成分	【主成分】1.8-シネオール［ユーカリプトール］ α-ピネン リモネン アロマデンドレン グロブロール ピペリトン（微量）
主な作用	抗ウイルス 抗菌 抗真菌 鎮咳 抗カタル 去痰 免疫強化 神経強壮 強壮刺激 頭脳明晰 粘液溶解
ノート	トップ〜ミドル
東洋医学から見た性質	温・燥
五行説	金
花言葉	「再生」「新生」「記憶」「追憶」「思い出」
誕生花	10/25

注意事項・禁忌

・妊娠中、授乳中の方、乳幼児、癇癪をお持ちの方は使用を避けてください。
・蒸気吸収での使用はむせることがあるので、できるだけ少量にするか、距離を置いてください。
・高濃度で使用すると皮膚刺激があるので、敏感肌の方は注意してください。
・てんかん、高血圧の方はお薬を服用し、血液が安定していれば使用できますが、医師に相談してから使うようにしてください。

効果・効能

身体

身体：風邪、インフルエンザ、気管支炎、カタル症状、発熱、筋肉痛、肩こり、神経痛、打撲、免疫力の低下、防虫など
肌：ニキビ、脂性肌、育毛、ふけの予防など

秋から冬にかけて活躍する精油のひとつです。
1.8-シネオールがつらい呼吸機能を高めてくれます。
咳や痰、過剰な粘液で苦しいときにオススメです。
特に胸が苦しくなるような呼吸のときには利用して欲しいのですが、鼻の近くに塗布するとむせてしまうことがあるので、背中からトリートメントなどで使ってあげるようにしましょう。
また、皮膚に関するさまざまなトラブルに使うことが出来ます。
ティーツリーなどとのブレンドして足浴で使えば足のケアに、ローズマリー・シネオールとブレンドしてローションを使えば頭皮ケアになります。

心

閉塞感、否定的な気持ち、古い考え方への固執、記憶や集中力の低下など

呼吸というのはエネルギーを取り入れる手段です。
機能が浅くなることで、否定感に苛まれてしまい、息が詰まって閉塞感を感じている、何も考えられずに孤独を感じるなどの否定的な感情を抱く傾向にあります。
深呼吸をすることでいらないエネルギーが吐き出され、活力というエネルギーが入ってくるので頭がスッキリするはずです。
また、レモンやグレープフルーツとブレンドすれば、その空間もスッキリ明るくなります。

その他

ハエやダニ、ノミの対策に。

ブレンド

グレープフルーツやローズマリー、ラベンダー、ティーツリーなどのブレンドがオススメしています。
そのなかでも、ユーカリ・グロブルス自体の香りやブレンドしたものの香りを重たく感じてしまったときには、レモンをプラスすることで爽やかになります。
また、用途によりユーカリを多めにブレンド（本来ならユーカリ・グロブルス）したいときは香りの強さを感じるはずですので、ラジアタの方を使いましょう。
その方が香りがまろやかで優しくなります。

アロマレシピ

リネンの香りづけと匂いの対策

材料　洗濯洗剤　適量
　　　重曹　40g
　　　ユーカリ・グロブルス　8滴
　　　ラベンダー　8滴
　　　ゼラニウム　4滴
　　　遮光スプレー容器


全てを一緒に洗濯しましょう。
重曹はなくても構いません。
干したものには無水エタノール10ml、精製水40mlでスプレーを作ってスプレーしてください。

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