精油を扱うようになるとフローラルウォーターという存在に出会います。
いろんなことに使えることは知っていても、どんなふうに使ったらいいのか分からなかったりと、なかなか手を出しにくいのが現状です。ここではおすすめのフローラルウォーターをご紹介しながら、保存方法や使用方法なども伝授しちゃいます。
フローラルウォーターができる理由
精油を水蒸気蒸留法によって抽出する際に精油と共に得られる液体のものをフローラルウォーターと呼んでいます。蒸留の最終段階で集められた液体は2層に分かれた状態です。この2層のうち、上部が精油になる液体、下部がフローラルウォーターです。どちらともよく濾過されて製品となります。芳香蒸留水やハイドロゾルとも呼ばれ、一般にも売られているものです。
フローラルウォーターのメリットとデメリット
フローラルウォーターの最大のメリットは精油と同じ芳香成分を持ち合わせていることです。精油ほど芳香成分が高濃度ではなく、同じ機能を持っていても刺激が少ないことから直接肌に使うことが可能です。基材としても使えるうえにフローラルウォーター単独でも使用が可能で、乳幼児のケアにも役立ってくれます。反対にデメリットとして挙げられることは、雑菌が繁殖しやすくて保存料や防腐剤が入っていないことです。
保存方法
劣化しやすいため、開封前・開封後関係なく、冷蔵庫で保管しましょう。
また、開封後は1ヶ月以内に使用してしまうこと。
どこで購入できる?
精油を扱うアロマの専門店で購入出来ます。
価格は原料の植物にもよりますが、200mlで¥2,000前後です。
おすすめのフローラルウォーター
こちらでは最小量のボトルでご紹介します。
生活の木
使用方法
そのまま使う
化粧水
洗顔のあとの清潔な肌に化粧水として使えば、植物本来の香りも楽しめます。
ヘアミスト
シャンプー後、または朝のブロー前に髪全体にスプレーすれば、髪のケアをしてくれる存在になるはずですよ。
ボディーミスト
使う量だけスプレーボトルに詰め替えてバスタイム後のボディにひと吹き。身も心も一緒にご褒美をしてあげましょう。
アロマ(空間)スプレー
もちろんファブリックスプレーや空間スプレーにも使用可能です。香りでも強い香りが苦手な方にはぜひ利用して欲しい方法です。
アロマクラフトの基材
グリセリンや無水エタノールなどの基材と一緒に使えばアロマクラフトも可能です。
アロマコスメを作る
アロマクラフトを利用して、自分だけのアロマコスメを作ってみましょう。
肌にご褒美の化粧水レシピ(さっぱり)
材料
・ローズウォーター 50ml
・グリセリン 2ml
・化粧水用の空のボトル
作り方
空のボトルに量った材料を入れてよく混ぜれば完成。
使い方
使う直前にしっかり振って撹拌させてから使いましょう。
今回はローズウォーターを基本にしたレシピでしたが、自分の好きなフローラルウォーターに変えて作ってみるのも◎。朝はローズマリーウォーターの化粧水、夜はローズウォーターの化粧水と、香りを変えてみたりするのも楽しみ方のひとつになりますよ。
また、しっとりしたものにしたい場合はグリセリンをキャリアオイルに変更したレシピもおすすめです。
基材によっては刺激があったりすることもありますので、使用する場合は必ずパッチテストや医師、専門家に相談するなど、自己責任にて使用するようにしてください。
プルンプルンジェルレシピ(普通肌)
材料
・好きなフローラルウォーター 20ml
・ジェル基材 10g
・好きなキャリアオイル 5ml
・お好みの精油 2〜3滴
・クリームの保存容器(40〜50gほどの容量のもの)
・ビーカー
・ヘラまたは泡立て器(正直混ぜることができればなんでもOK!)
作り方
①ビーカーに分量を量ったジェルを入れ、そこに少しずつ分量分のフローラルウォーターを少しずつ加えてよく混ぜる。ジェルがフローラルウォーターを吸い、滑らかで柔らかくなってきたら混ざっているサインです。
②さらにここへキャリアオイルをほんの少しずつ入れてよく混ぜていきます。少量入れて混ぜる、少量入れて混ぜるをしっかり繰り返してください。艶のあるクリームに変わっていきます。
③最後にお好みの精油を入れて混ぜたら完成です。
使い方
顔はもちろんのこと、ボディーにも使える万能なクリームです。
保存方法
冷暗所で2〜4週間を目安に使い切りましょう。
火も熱も使わずに作れるレシピです。
本当に混ぜるだけ。コツがあるとするならば、少量ずつ入れて混ぜるという工程を丁寧にやってみてください。
万人に使える精油の代用品
精油ので代用品と言っても過言ではないと思っています。
「香りで失敗したくないから買うのに悩んでる」という方にはまずおすすめしたいかな。精油はどうしても高価で安くはありません。購入で失敗したくないと思っている人もいるはずです。(実際に私がそうだった。)ですので、こちらで1度香りに挑戦してから精油を購入する手があること、ちょっとだけ覚えていてください。
あとは乳幼児から高齢者までと万人に使えます。これは私が勝手に考えてやっていることなのですが、手洗いした後にはとにかくフローラルウォーターでケアするということです。1日に何度も手を洗うため、どうしてもカサついて気になっていました。しかし、フローラルウォーターでケアをするようになってから心配しなくていい生活になっています。いつの間にか家族も真似するようになりましたし、一緒に住む愛犬も散歩から帰宅後の足洗いのあとはフローラルウォーターでケアをしているくらいです。
難しく考えず、ぜひ使ってみてくださいね。