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カモミール・ジャーマン/German chamomile

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アロマ

「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。

プロフィール

植物の特性
3月から5月に花を咲かせる草丈50から70㎝の1年草で、黄色い花芯がこんもりと盛り上がって咲くのが特徴的な植物です。カモミール・ジャーマンを植えると弱った植物を元気にすると言われ、「植物のお医者さん」とも呼ばれます。

精油の特徴
カモミール・ジャーマンは心身のリラックスを促してくれる香りとして代表的な精油でもあります。少量しか採取できないために精油は大変貴重です。
また、精油が青(藍色)をしています。これは芳香成分であるカマズレンという成分が青い色をしているからです。そのため『ブルーカモミール』という名称で呼ばれることもあるようです。


植物名と学名の由来
カモミールという名称の由来は、「大地のりんご」を意味する「カマイメロン」という古代のギリシャ語にあります。
また、Matricriaというラテン語は、『母』という意味のmaterあるい『子宮』を意味するmatrixが由来とされています。
そしてrecutitaは反り返るという意味です。




精油データ

植物名カモミール・ジャーマン/German chamomile
学名Matricaria recutita
Matricaria chamomilla
科名 キク科
属名コシカギク属(シカギク属)
和名コウヤカミツレ、カミツレ(「加密列」または「加密爾列」)
別名カモミールブルー・ブルーカモミール
産地ハンガリー・エジプト・ドイツ・イギリス
抽出方法水蒸気蒸留法
部位
主な成分ビザボロールオキサイドA
ビザボロールオキサイドB
β-ファルネッセン
カマズレン(特徴成分)
ゲルマクレンD
カンファー
α-ビザボノール
ファルネソール
主な作用鎮静
抗炎症
抗アレルギー
抗ヒスタミン
抗掻痒
皮膚再生
うっ滞除去
健胃
駆風
消化促進
瘢痕形成
抗潰瘍
抗酸化
ノートミドル
東洋医学から見た性質凉・平・湿
五行説
花言葉「清楚」「逆境に耐える」「あなたを癒す」
誕生花2/14 3/14 11/3


注意事項・禁忌

・通経を促してしまうので妊娠初期は使用できません。
妊娠中期・後期、授乳中は注意が必要なため、必ず医師に相談してください。
・香りが強い精油なので、少量(基材に対して)1〜2滴で十分です。
キク科のアレルギー(特にブタクサアレルギー)を持っている方は注意してください。
・精油の色が青いため、洋服を汚した際には色が落ちないので気をつけてください。

MEMO

精油の青い色は、カモミール・ローマンには含まれていない、セスキテルペン炭化水素のカマズレンが含まれているからです。カマズレンは水蒸気蒸留法で抽出する際に熱に反応して変化したものです。咲いている時の花を手で潰しても青色が現れないのが特徴になります。



効能・効果

身体

身体:胃・十二指腸潰瘍、腸内ガス(鼓腸)、腹痛、消化不良、月経痛、月経不順
:傷、湿疹、皮膚炎、アレルギー、硬くなった皮膚、乾燥肌、肌の痛痒さ

胃腸を元気にしてくれる働きがあるカモミール・ジャーマンは消化器系のトラブルに有用です。
また、オキサイド類が多く含まれているため、アレルギー症状中の免疫力が落ちてしまっているときにオススメです。
メリッサラヴィンサラニアウリティーツリーベルガモットなどとブレンドして定期的なケアをすると良いでしょう。
肌のトラブルには継続してトリートメントを続けることによって症状だけでなく肌質の根本を見直すことに役立ちます。
皮膚の症状は精神状態にも関係していることもあるため、根気よく続けることでゆっくりと実感できるでしょう。
ローズウッドパルマローザフランキンセンスとのブレンドはバリアの低下した肌にオススメです。
急性的なものや手のつけられない状態の時はまず病院での診察を受けてください。アロマを使用するのは本当に症状が緩やかになった時です。使うタイミングを間違えないということも早く治すためのひとつの方法です。

POINT

急性的、手のつけられない状態のときには病院での診察を受けましょう。
アロマを使用するのは本当に症状が緩やかになったときがオススメです。
使うタイミングを間違えないということも早く治すためのひとつの方法ですよ!


ストレスだけが原因の際にも効果を発揮してくれます。
使ってみたとしても直接的にはあまり感情として表には出てきませんが、狭くなった心が広くなったように感じるので安心感をもたらしてくれます。
また、効果があるようにと高濃度で使用したいところですが、カモミール・ジャーマンはごく少量を使うことでち力を出してくれる香りですので使用量には気をつけてくださいね。



ブレンド

シトラス系、フローラル系、ハーバル系、ウッディー系の精油との相性がよいです。
特にシトラス系ならベルガモット、ハーバル系ならラベンダーのブレンドをおすすめしています。
独特な薬草の香りがかなり強く、ブレンドしようとする精油の香りを消してしまうことがあるので分量を加減してください。
薄めることでカモミール・ジャーマン本来の甘さが際立ってきますので、本当に少量で良いと思います。




香りのイメージ

・薬草を思わせるような香り
・濃厚なハーバル系の香り
・フローラルの甘さと薬草っぽいハーブ調の香り




 

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