「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。
プロフィール
植物の特徴・特性
草丈が120cmくらいにまで成長する多年草の植物です。
イネ科の植物なので、真っ直ぐに伸びた細い葉を持ち、根を深く伸ばすことで成長します。
暖かい場所では成長が早く、年に2回も収穫することが可能です。
また、レモングラスには2種類あり、通常精油に使用するのはCymbopogon citratus(西インド産)の品種です。
スリランカ、マレーシアが原産で、『ウェストインディアン・レモングラス』と呼ばれているものです。
もうひとつは『イーストインディアン・レモングラス』Cymbopogon flexuosus(東インド産)で、カンボジアやインドが原産です。
学名の由来
レモングラスの属名のキンボポコン(Cymbopogon)は、「舟」を意味するラテン語のcymbe(ギリシャ語のに由来)と、「髭」を意味するラテン語のpogonから成り立っており、舟形の形で髭のような芒(のぎ、のげ)のあることに由来します。
香りのイメージ
・新鮮な草とレモンのような香り。
・力強い草とレモンの香り。
植物データ
植物名 | レモングラス/Lemongrass ホワイトグラス/Whitegrass |
学名 | Cymbopogon citratus |
科名 | イネ科 |
属名 | シンボポゴン属 |
和名 | コウスイガヤ(香水茅) |
別名 | レモンソウ(檸檬草) レモンガヤ(檸檬茅) |
産地 | 中国・インド・インドネシア・スリランカ ベトナム・西インド諸島・アフリカ |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
部位 | 葉 |
主な成分 | ゲラニアール ネラール シトロネラール リモネン 酢酸ゲラニル ゲラニオール リナロール |
主な作用 | 鎮静 鎮痛 抗菌 抗真菌 血圧降下 収れん 消化促進 健胃 血流促進 血管拡張 |
ノート | トップ〜ミドル |
東洋学から見た性質 | |
陰陽五行説 | |
花言葉 | 「再生」「追求」 |
誕生花 | 9/22・11/12 |
注意事項・禁忌
・高濃度で使用すると皮膚に刺激があります。(濃度は1%まで)
・敏感肌の方は注意してください。
・作用が強いので少量で十分です。
・眼圧を上げる作用を持っているので、緑内障を持っている方は過度の使用は控えてください。
・妊娠中は使用を控えてください。
効果・効能
身体
身体:冷え性、筋肉痛、肩こり、腰痛、下肢のむくみ、ダイエット、ペットケア、昆虫忌避
肌:デオドラント、消臭、虫刺され、発汗、ヘアケア
激しい運動の後や疲労が蓄積しているときにオススメの香りです。
シトラールやシトロネラールが体内に溜まっている疲労物質の流れを整えてくれるので、ラベンダーやマージョラムと一緒に使うことで疲れた身体のクールダウンをサポートしてくれます。
また、夏バテなどで食欲がなかったり、胸焼けがしたりするようなときにもレモンを思わせるような香りが爽やかさを演じてくれます。
自分の匂いに悩んではいませんか?
リモネンが過度の発汗や体臭の予防の手助けをしてくれます。
夏用のボディースプレーに少量ブレンドしておけば、デオドラントとしての役目を果たしてくれますよ。
心
興奮、神経過敏、記憶や集中力の低下、無気力、心配、緊張
シトラールやシトロネラールの香りが気持ちをリフレッシュさせてくれます。
心配事があり、常にその問題が気になって他のことまで気が回らなかったり、食欲や不眠にというトラブルにも繋がりかねないようなときにオススメです。
精神を持ち上げてくれるため、やる気や集中力をもたらしてくれます。
ローズマリー・シネオールやペパーミントなどの香りとブレンドして朝のデスクワーク、勉強のときに拡散してみるのも良いでしょう。
その他
シトラール、シトロネラール、ゲラニオールがキッチンのハエやゴキブリなどの害虫を寄せ付けないようにしてくれます。
ブレンド
シトラス系やウッディー系、スパイス系との相性が良いです。
特にマージョラム、ローズマリー、ブラックペッパー、ジンジャー、アンジェリカなどがオススメです。
よくある質問
- Qレモングラスがゴキブリ対策にいいと聞きましたが本当ですか?
- A
ゴキブリの侵入を防ぐことは可能です。
レモングラスにはシトロネラという芳香成分があるのですが、これはゴキブリなどの害虫である虫が嫌いな香りです。ですので、この香りを使っての侵入を防ぐことはできると思います。しかし、これは『防ぐ』という意味であり、根本的な解決にはなっていません。日々の掃除で清潔な部屋を保つこと+香りによって防ぐという考えだと捉えてくださいね。
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