知っておくべき光毒性のルール

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アロマ


精油のラベルを隅から隅までチェックしたことがありますか?
実は、学名や精油名はもちろんのことですが、
他にもアブソリュートの確認やケモタイプもチェックの該当になります。しかしこれ以外に確認しなければいけないことがあるのです、、、、今回はそのお話をしていきます。
最後までお付き合いください。



光毒性の正体


『光毒性』というワードを聞いたことがありますか?
この光毒性に該当する精油のラベルには「使用後6時間以内は紫外線を浴びないでください」や、「塗布後は外出を控えてください」などが表記されているかと思います。レベルに記載がない場合は、別紙に記載があるはずです。



さて、この『光毒性』。
一体なんなのでしょうか。



光毒性とは

精油を使用後に陽射し(日光や紫外線)にあたることにより、特定の成分が有害な成分へと変化してしまいます。すると皮膚に刺激が起きてしまい、日焼けをしやすくなったり、しみ、かゆみ、炎症などのトラブルが出てしまうこと。



実は光毒性以外にも『光アレルギー』や『光感作』という状態になることもあります。これらの違いも見てみましょう。

光毒性光毒性がある成分を含有した精油と紫外線が反応して日焼けのような紅斑や浮腫・水疱・色素沈着が起こること。皮膚に取り込む前に起きること
光アレルギー日光にあたることが引き金となって、皮膚の痒みや赤み、湿疹などが起こること。日光が原因
光感作精油を身体に取り込んだ後に紫外線を浴びることでアレルギー反応が起こること。皮膚に取り込んでから起こること

POINT

ちょっとややこしいですので、光毒性と光感作は似たようなイメージで考えてもらって◎


多少の概念は違うのですが、『どこ』で、『どんなこと』が起きるのかが理解できれば良いと思います。


光毒性の原因となる精油

さて、原因となる精油を紹介していきますね。
光毒性の原因となる精油は、主にシトラス系に含まれる『フロクマリン類』という芳香成分です。さらにこのフロクマリン類の中の『ベルガプテン』という成分が、今回のテーマになっている光毒性を引き起こしてしまう正体です。


では、シトラス系の精油はどんな精油なのか。
グレープフルーツレモンオレンジ・ビターベルガモットライム圧搾法で抽出された精油です。
なかでもベルガモットに1番多く含まれているため最も注意しなくてはいけません。
そして、以前はオレンジ・スイートやマンダリンにもベルガプテンが含まれているとされてきましたが、最近に調査によってほとんど反応を起こさないということがわかったので注意事項には入っていません。
また、シトラス系ではないですが、光毒性を持つとされる精油にアンジェリカルートアンジェリカシードクミンシードがあります。

他にも、シトラス系の精油である『プチグレン』『ネロリ』は光毒性がありません。どうしてなのかわかりますか?実は抽出部位が果実ではないからです。プチグレンは『葉と枝』、ネロリは『花』ですもんね。
さらに、シトラス系の精油であっても『水蒸気蒸留法』で抽出されたものであればフロクマリンが殆ど抽出されないので光毒性の心配がありません。



でも、圧搾法の精油を使いたい。そんな時はフロクマリンを除去した精油を使いましょう。それらを『フロクマリンフリー(FCF)』と言います。
また、ベルガプテンだけを除去した精油もあり、それらは『ベルガプテンフリー(BGF)』と言います。



一緒に暮らす犬や猫と光毒性の関係


ここでは特に光毒性との関係を書いておきたいと思います。

犬に関しては代謝しにくい芳香成分でも速やかに生体外へと排出されていることが研究でも明らかになっており、使い方を間違えず正しい知識をもって注意を払えばアロマセラピーを楽しむことも可能です。しかし、ネコ科の動物は薬などの代謝経路と速度が犬とは異なるため、代謝しにくい成分は体内に残って中毒を起こす可能性が高くなります。
また、猫のいる部屋に精油を拡散すると、微量ながら空気中に漂う成分が呼吸器から取り込まれて血流に乗って全身を巡ります。万が一その成分が排出されにくくて少しずつ蓄積していくのであれば、長年の後に健康に問題が出る可能性があるかもしれません。

【犬にNGな精油】
クローブオレガノ(肝機能障害を引き起こす危険性があります)
レモングレープフルーツなどのシトラス系(光毒性があり嘔吐やめまいを誘因する事があります)

【猫に特にNGな精油】猫に対する毒性が高くなります。
・フェノール類、ケトン類、リモネン、ピネンの4種類が含まれている精油
・フェノール類(ミルラ・パチュリ・クローブ・タイム・シナモンリーフ)
・ケトン類(ペパーミント・ローズマリー・カンファー)
・リモネン(レモン・ベルガモット・スイートオレンジ・グレープフルーツ・ブラックペッパー)
・ピネン(サイプレス・ユーカリ・ジュニパーベリー・パイン・フランキンセンス)


他にも犬の嗅覚は人間の100万倍~1億倍、猫は20万倍ともいわれ、人間が弱いと感じるレベルの香りでもペット達は強く反応しています。そして皮膚も想像以上に弱く、非常にデリケートです。ペットがいる環境で精油を扱う時は室外にペットを出してしっかり換気を行ってください。また、ご心配なことがありましたら、かかりつけの獣医さんにご確認ください。

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