「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。
プロフィール
植物の特徴
背丈が40〜60cmの多年草本草で、白や黄色がかった小さな花を咲かせてくれます。
レモンに似た甘くて爽やかな香りはハーブティーとしても人気があり、万人に好まれている香りです。
実は『レモンバーム』とも呼ばれていて、もしかしたらこちらの名称の方が皆さんが知っているのかもしれません。
学名の由来
ミツバチが好むハーブと言われており、ギリシャ語の『ミツバチ』を意味するmelittenaに由来しています。
香りのイメージ
- レモンのような爽やかさにほんのり優しい甘さのある香り
基本データ
植物名 | メリッサ/Melissa レモンバーム/Lemon balm |
学名 | Melissa officinalis |
科名 | シソ科 |
属名 | メリッサ属 |
和名 | コウスイハッカ(香水薄荷) セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷) コウスイヤマハッカ(香水山薄荷) メリッサソウ |
別名 | |
産地 | フランス・ブルガリア・アメリカ |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
部位 | 花と葉 |
主な成分 | シトラール シトロネラール β-カリオフィレン ゲルマクレンD ゲラニアール (微量成分)コパエンなど |
主な作用 | 鎮静 抗うつ 鎮痛 鎮痙 健胃 消化促進 抗うつ |
ノート | ミドル |
東洋医学から見た性質 | 凉・燥 |
五行説 | 火(そして、木) |
花言葉 | 「思いやり」「同情」「共感」 |
誕生花 | 2/11 |
注意事項・禁忌
・妊娠中は使用しないでください。
・眼圧を上げる作用があるので、緑内障の方は使用しないでください。
・高濃度で使用すると皮膚に刺激があります。敏感肌の方は注意してください。
・作用が強いので、少量の利用で十分です。
効果・効能
身体
身体:消化不良、吐き気、月経痛、肩こり、腰痛、花粉症、頭痛
肌:虫刺され、蕁麻疹、痒み、アレルギー性皮膚炎、日焼け後の皮膚、発汗、ヘアケア
シトラールやシトロネラールは消化機能を高めてくれる香りのひとつです。
そのなかでもストレスが原因での不調には、ベルガモットやラベンダーなどのリラックスができる精油とブレンドしたものをトリートメントなどで使ってみるのも良いでしょう。
カモミール・ジャーマンやティーツリーとのブレンドは肌のバリア機能や乾燥の低下にオススメです。
根気よく、毎日続けることが大事ですよ。
また、皮脂の分泌を調節してくれる働きを使ってラベンダーやシダーウッド・アトラスとブレンドしたものをシャンプーに混ぜれば頭皮がスッキリします。
心
動揺、精神疲労、鬱・躁状態、感情の抑圧、悲嘆、興奮、怒り、緊張、ヒステリー、無気力、不眠
気持ちを落ち着かせてくれる働きのある香りなのですが、特に感受性が豊かなタイプのバランスをとることが得意な精油です。
ローズウッドやラベンダーとブレンドしたものを芳香浴などで楽しむのがオススメします。
日常的に行うことでより自分のバランスを取ることが楽になるはずです。
ブレンド
シトラス系、フローラル系、ウッディー系、ハーバル系との相性が良いのですが、特にレモン、レモングラスなどのシトラール系に当てはまる精油にはピッタリハマるのではないかと思います。
よくある質問
- Qメリッサとレモンバームは何が違うのですか?
- A
お互いにMelissa officinalisの品種のものなんです。一般的にはメリッサよりもレモンバームと呼ばれていることの方が多いかもしれません。
- Qメリッサがとても高価なことを知りました。
なぜこんなにも高いのですか? - A
精油は抽出される量がとても少ないものなのですが、抽出される量が少なければ少ない程、お値段も価値も高くなってしまいます。
今回の質問にあったメリッサは、葉に含まれる芳香成分がとても少ないために他の精油に比べると高価な精油になってしまいます。
もし安価に販売してあった場合は、何か混ざっていないかを確認してから購入するようにしてください。
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