アロマテラピーとは
アロマ(aroma)は「自然の良い香り、芳香」、セラピー(therapy)は「療法、治療、癒し」を掛け合わせた造語です。aromatherapy=芳香療法という意味を表しています。フランス人の化学者であるルネ=モーリス・ガットフォセによって作られた言葉で、ラベンダーを使った火傷の治療をきっかけに研究を始め、後にこの研究のことをアロマテラピーと命名したのがきっかけです。(本サイトではアロマと称して記載してあります)また、アロマセラピーとアロマテラピーの2種類の言い方がありますが、これはフランス語読みがアロマテラピー、英語がアロマセラピーとなるだけで、違いはありません。
簡単に説明すると・・・
植物から芳香成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使って、心、精神、身体を健康に保つための自然療法のひとつになります。
アロマの定義
植物の香りを楽しみ、豊かな生活のために活用することがアロマです。植物の香りは私たち人間にとってとても心地がよいものです。さらに、心や身体に働きかける力があるため、リラクセーションやリフレッシュ、さらには美、健康管理に役立てることができます。
アロマでは植物の香りとして精油(エッセンシャルオイル)を使用します。ディフューザーで楽しむことはもちろんのこと、セルフケアで利用するなどのさまざまな活用方法があります。また、精油の持っているパワーは、人間が本来持っている健康を維持し、けがや病気をサポートする力『自然治癒力』を引き出してくれます。このように、香りを楽しみながら活用していくことにより、人間の心や身体に部分的ではなく、ホリスティック(全体的)に働きかけることができます。
AEAJによるアロマテラピーの定義
アロマテラピーは精油を用いてホリスティックな観点から行う自然療法である。
アロマテラピーの目的は以下の通りである。
①リラクセーションやリフレッシュに役立てる。
②美と健康を増進する。
③身体や精神の恒常性の維持と促進を図る。
④身体や精神の不調を改善し、正常な健康を取り戻す。出典:アロマテラピー検定 公式テキスト 1級
アロマと人間の歴史
私たち人間は古くから植物の香りを利用して生きてきました。現在でも中東や中国、インド、ヨーロッパなどでは病気や不快な症状などに植物が利用されています。これは日本も同じように、薬草が病気の治療に役立てられていたり、ゆず湯や菖蒲湯などで植物を取り入れる習慣は民間である私たちも浸透していることです。
また、アロマは自然療法でもありますが、アロマクラフトで楽しむことや、オイルトリートメントで癒やされることの経験を通してQO(Quality of Life)を向上させ、私たちの生活を豊かにしてくれるものです。これは、単に心身の不調をケアするというだけだはなく、落ち込んでいた気持ちがやる気を起こしてくれたり、緊張した身体の力が抜けて活力が湧いてきたというような、精神的に不安定だった状態が元気や笑顔が溢れるようになることを指しています。その有効性が歴史とともに認められ、現在では植物の香りに対する関心度がとても高く、日常に取り入れやすい環境にあります。これらの研究が進んでいる今は美容や健康の増進に使われるのはもちろんのこと、リラクセーション、スポーツ、介護や医療施設、予防医学などで利用されています。特にこれからは介護や医療施設での取り組みが増えていくことが予想され、私たちも当たり前のように触れ合うことが予想されます。