ローズ・アブソリュート/Rose absolute

「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
確かにアロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ！」という1本と出会うのは本当に大変です。
ここではテーマになった植物の歴史や情報、ブレンドのコツをまとめてみました。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。

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プロフィール

プロフィール

植物の特徴
ローズは数え切れないほどの品種がありますが、香料として蒸留されるものはodorataと呼ばれる30種のなかの『キャベッジローズ(Rosa centifolia)』、『ダマスクローズ(Rosa damascena)』、『フレンチローズ(Rosa gallica)』の3種のみです。
そして今回紹介するローズ・アブソリュートは『キャベッジローズ(Rosa centifolia)』と『ダマスクローズ(Rosa damascena)』が有機溶剤抽出法によって精油となります。
また、1滴0.05を抽出するにあたって、原料となるバラは約200本が必要とされています。

学名の由来
rosaはラテン語の古名でバラの意味を表し、centifoliaは百重の花を意味しています。

香りのイメージ

バラそのものの濃厚で優雅な香り
オットーよりも華やかでバラのなかのバラを表現するかのような香り。

基本データ

植物名	ローズ・アブソリュート/Rose absolute
学名	Rosa centifolia Rosa damascena
科名	バラ科
属名	バラ属
和名	ハマナス・ダマスクバラ・セイヨウバラ
別名	ブルガリアンローズ・ダマスクローズ・ターキッシュローズ
産地	ブルガリア・モロッコ・エジプト・フランス
抽出方法	有機溶剤抽出法
部位	花
主な成分	フェニルエチルアルコールシトロネロールゲラニオールネロールリナロールローズオキサイドオイゲノール
主な作用	抗うつ鎮静ホルモン調整神経強壮多幸通経抗炎症抗菌皮膚軟化瘢痕形成抗痙攣収れん
ノート	ミドル〜ベース
東洋医学から見た性質	凉・湿
五行説	火
花言葉	キャベッジローズ「崇拝」「尊敬」ダマスクローズ「愛」「美」「美しい姿」「照り映える容色」
誕生花	ダマスクローズ5/4・6/4・6/22

注意事項・禁忌

・妊娠中の方、授乳中の方は使用しないでください。
・香りの作用や濃度が濃いため、使う量は少量で十分です。

効果・効能

身体

身体：更年期、月経痛、月経不順、PMS（月経前症候群）、便秘、出産、ストレス性の症状、高血圧、動悸
肌：あせも、ニキビ、乾燥、肌荒れ、シワ、シミ・傷跡の色素沈着、湿疹、痒み、傷、妊娠線の予防、全ての年代の肌のスキンケア

ホルモンのバランスを整えてくれる働きを持っているローズアブソリュートは、女性期間前や期間中、更年期の不調をサポートしてくれる香りです。
身体と精神は繋がっているため、同時にリラクゼーションを図りたいときには重要な香りのひとつになるでしょう。
また、同じローズでもアブソリュートとオットーは香りの印象が変わります。
そのときの好みで選ぶことでより香りを体験することができるでしょう。
スキンケアにはお手入れ不足で衰えてしまった肌に元気を与えてくれます。
このときには顔だけでなく、首とデコルテも一緒にケアをしてあげましょう。
たるみには収れんの働きをもつローズマリー・シネオールやローズウッド、くすみにはフランキンセンスやキャロットシードとブレンドしてケアをしてみることをおすすめします。

心

愛情への恐怖、あきらめ、変化や手放すことへの恐怖、非嘆、鬱状態、ショック、嫉妬、執念深さ、興奮、情緒不安定、無気力、意気消沈

一瞬にして心を満たし、多幸感をもたらしてくれます。
慰めてくれると同時に内面に隠れている情熱を呼び覚まし、本来の強さをよりパワーアップしてくれるでしょう。
これはローズ・オットーにも言えることなのですが、アブソリュートの方がエネルギー体にダイレクトに働きかけてくれます。