「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。
プロフィール
植物の特徴
耐寒性の落葉低木の植物です。
原種に近いダマスクローズを使いますが、芳香成分は太陽が昇るにつれて揮発し、正午には半分にまで減ってしまうという特性を持っています。
そのため、気温が上がる前に収穫されて蒸留所に持ち運びこまれます。
良質なローズ精油の産地であるブルガリアの『バラの谷』は、収穫時期に豊富な水と湿った空気が流れる気候のため、ローズの産地として有名な場所です。
学名の由来
rosaの語源はギリシア語の『赤』を意味し、オットー(otto)はペルシャ語の『attar(花の精、香水)』という意味に由来しています。
香りのイメージ
- 爽やかで優しさのあるバラの香り
- 優雅な甘さのあるバラの香り
基本データ
植物名 | ローズ・オットー/Rose otto |
学名 | Rosa damascena |
科名 | バラ科 |
属名 | バラ属 |
和名 | バラ |
別名 | バラ・ダマスクローズ・ブルガリアンローズ |
産地 | ブルガリア・トルコ・モロッコ・フランス・エジオプト |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
部位 | 花 |
主な成分 | フェニルエチルアルコール シトロネロール ゲラニオール ネロール リナロール (微量成分)ローズオキサイド (微量成分)オイゲノール |
主な作用 | 抗うつ 鎮静 多幸 神経強壮 ホルモン調整 通経 収れん 抗炎症 抗菌 瘢痕形成 皮膚軟化 抗菌 体液循環サポート |
ノート | ミドル〜ベース |
東洋医学から見た性質 | 凉・湿 |
五行説 | 火 |
花言葉 | 「愛」「美しい姿」「照り映える容色」 |
誕生花 | 5/4 6/4 6/22 |
注意事項・禁忌
・妊娠中・授乳中は使用しないでください。
・作用がとても強いため、使用量は少量で十分です。
効果・効能
身体
身体:更年期、月経痛、月経不順、PMS(月経前症候群)、便秘、出産、めまい・不眠・頭痛・胃腸の不調などのストレス性のトラブル
肌:あせも、ニキビ、乾燥、肌荒れ、シワ、シミ、傷跡、色素沈着、湿疹、妊娠線の予防、全ての肌タイプのスキンケア
ホルモンバランスを整えてくれる働きがあります。
なかでもサイプレス、ゼラニウム、クラリセージとの組み合わせがオススメです。
女性の一生を通じ、ライフスタイルに合わせて幅広く利用することができるため、そのときに応じブレンドする香りも変化させましょう。
肌には弾力や潤いを与えてくれる力を持っています。
元気で若々しい肌のなりたいときにはパルマローザ、ゼラニウムとブレンドし、ローズヒップ油に混ぜて使うと美肌力がアップします。
心
心痛、悲観、怒り、落ち込み、孤独感、神経過敏、鬱状態、無感動、ショック、嫉妬、強迫概念、情緒不安定
優しい愛情あふれる香りは、多幸感をもたらしてくれます。
シトロネロールやゲラニオールが気持ちを落ち着けてくれると同時に持ち上げてくれるため、素直でオープンな気持ちにしてくれるでしょう。
また、心の浄化に役立ちます。
現実で起きたことを受け止めることができるようになるため、ラクな気持ちにさせてくれるはずです。
ブレンド
全ての香りとの相性が良いです。
ローズ・オットーが粗いブレンドを丸く仕上げて美しさと深みを与えてくれます。
よくある質問
- Qローズ・オットーとローズ・アブソリュートの違いはなんですか?
- A
まずは抽出方法が違います。アブソリュートは有機溶剤抽出法、オットーは水蒸気蒸留法です。
また、抽出される芳香成分にも違いがあります。アブソリュートの精油はフェニルエチルアルコールが多く、不安を取り除いてくれるサポートをしてくれます。オットーはシトロネロールが多く、身体も心も落ち着かせてくれる働きをしてくれます。
おすすめの精油
生活の木
フロリハナ
プラナロム
ローズはオットーもアブソリュートも高価で手が出しにくい精油のひとつです。
最初から精油を購入しても問題ありませんが、「手が出しにくいなぁ。」と思ったときは、まずフローラルウォーターで挑戦してみるのも良いかもしれませんよ。