「どんな精油なのか知りたい」、「どの精油を選んだら良いのか分からない」というような声をよく耳にします。
アロマの専門店に行けばたくさんの精油がズラーっと並んでいますし、「これだ!」という1本と出会うのは本当に大変なものです。
ここではテーマになった植物の基本情報やブレンドのコツをまとめてみました。
最後におすすめの精油ブランドも紹介しています。
皆さんの購入するときの参考にしてもらえると嬉しいです。
プロフィール
植物の特性・特徴
原産国は地中海ですが、現在は日本を含めた世界各地で生息している植物です。
青〜薄紫色の小さな花を咲かせます。料理には肉の臭みを消すハーブとして利用されたりと、さまざまな方法で活用されています。
また、アロマの世界で有名な歴史があります。
ハンガリーの女王エリザベートが病気の影響で身体中の痛みに悩んでいました。
このことを知った修道女のヒルデガルドがローズマリーを主体としたアルコール水を作り献上したのです。
飲んだのか塗ったのかは今となっては分かりませんが、この水を利用したエリザベートはみるみる元気になりました。
その後、ローズマリーが痛みに有益なハーブだと分かったことが民衆に知れ渡り、「若返りの水」(ハンガリアンウォーター)として知名度を上げていったというエピソードがあります。
学名の由来
学名のrosmarinusは『海のしずく』という意味のラテン語から由来しています。また、officinalisは『薬用の、薬効がある』という意味です。
香りのイメージ
- 脳が覚めるようなリフレッシュできる香り
- スッキリと透明感のある香り
基本データ
植物名 | ローズマリー/Rosemary |
学名 | Rosemarinus officinalis ct.cineole |
科名 | シソ科 |
属名 | マンネンロウ属 |
和名 | マンネンロウ(迷迭香) |
別名 | メイテツコウ・マンルソウ |
産地 | モロッコ・北アフリカ・フランス |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
部位 | 花と葉 |
主な成分 | 1.8-シネオール α-ピネン β-ピネン カンファー2・ボルネオール リナロール |
主な作用 | 頭脳明晰 記憶・集中力強化 神経強壮 鎮静 鎮痛 循環器強壮 健胃 消化サポート 利尿 体液循環サポート 抗菌 抗真菌 抗ウイルス 抗炎症 収れん |
ノート | トップ〜ミドル |
東洋医学から見た性質 | 温性・燥性 |
五行説 | 火 |
花言葉 | 「貞節」「静かな力強さ」「思い出」「誠実」 「変わらぬ愛」「あなたは私を蘇らせる」「私を思って」「追憶」 |
誕生花 | 1/13 1/21 4/23 5/9 5/27 9/17 9/20 10/6 11/22 |
注意事項・禁忌
・妊娠初期の方は使用しないでください。
・妊娠中期・後期・授乳中は使用は可能可能ですが使用には十分注意してください。
・高血圧、乳幼児、てんかんの方は使用しないでください。
・高濃度で使用すると皮膚に刺激が起こることがありますので敏感肌の方は注意してください。万が一使用するときは十分に希釈して使うようにしてください。
効果・効能
身体
身体:慢性疲労、風邪、気管支炎、副鼻腔炎、頭痛、冷え性、肩こり、筋肉痛など
肌:デオドラント、ヘアケア、ニキビ、吹き出物、スキンケア
ローズマリーの主成分でもある1.8-シネオールが呼吸器系の症状に役立ってくれます。
ティーツリーやユーカリ(グロブルス、ラジアータ)、タイム・リナロールとブレンドをすれば、苦しい鼻と喉の症状をケアが可能です。
ディフューザーで室内いっぱいに拡散しても良いでしょう。
また、朝の低血圧の影響でなかなか起きれないときなどは、レモンやジュニパーベリーとブレンドして芳香浴もオススメです。
デオドラントの働きにも優れており、体臭の予防にとして有用です。
また、過剰な皮脂の分泌のときや思春期の肌に起きるオイリーな肌を浄化して毛穴を引き締めてくれます。
こんなときにはゼラニウムやパルマローザ、キャロットシードなどとブレンドして肌のトラブル対策を行いましょう。
心
精神疲労、無気力、記憶や集中力の低下など
リラックスと同時にスッキリした気持ちにさせてくれます。
やりたいことが捗らなかったり集中したいとき、緊張感をほぐしながら気分を向上させることができるため、試験や会議などの準備をしているときに使用するのもおすすめです。
ブレンド
どの精油とも相性が良いです。
なかでもおすすめしたいのはフトモモ科のユーカリ、ティーツリー、マートル、シソ科の精油、シトラス系のレモン、オレンジとは高相性です。
よくある質問
- Q妊娠初期に生のローズマリーを使用した料理は控えた方が良いのでしょうか。
- A
食事でのローズマリーは飾りや風味付けの範囲であれば問題ありません。あくまでも薬用としてのローズマリーは使えないということになります。
しかし、大事を取ってハーブを使った料理は少し控えておくのが良いかと思います。
おすすめの精油
生活の木
プラナロム